子供の頃の夢中が今の私を作った:アリスとヤダモンとの出会い

この前、久しぶりに「アリス・イン・ワンダーランド」の映画をテレビで見ました。ティム・バートン監督が描くあの独特の世界観、本当に好きなんです!


アリス・イン・ワンダーランド (吹替版)

ネクシー
ネクシー

デザインの観点から改めて見ると、ほんとすごい素敵だったね!

思えば、子供の頃から「不思議の国のアリス」にはずっと魅了されていました。でも、実は原作の本や絵はあまり好きではなくて……。そんな私が小学生の頃、夢中になっていた漫画があって、映画を見たことでふと思い出し、探してみることにしました。

いろいろ手がかりを辿って、ついに見つけたのが、河井りつ子先生の「なんでもアリス」。なんと、この作品の作者が「とっとこハム太郎」を描いた先生だったとは!


なんでも・アリス 1 (フラワーコミックス)

ネクシー
ネクシー

マスターは懐かしさのあまり買おうかと企みましたが、値段で断念しました

いつか手に入れる気ではいるぞ…(さらにプレミア価格になるかもだが

ぽち
ぽち

「なんでもアリス」に出てくる帽子屋や三月ウサギの絵柄が大好きで、ずっとその絵を真似して描いていたのを思い出します。特にお気に入りだったのはハンプティダンプティ!あのシュールなキャラクターに、当時小学生だった私はどっぷりハマってしまい、テストの答案用紙の裏や教科書の隅、ノートの隙間にまでずっと描き続けていました(笑)。もしかしたら、この経験が私の2頭身や3頭身キャラのデザインの基礎を作っていたのかもしれません。

ネクシー
ネクシー

先生もいい迷惑だっただろうね…

私のあみぐるみのキャラクターデザインは、ここが原点かも。でも、ただ真似するだけじゃダメだって気づき始めたのもこの頃でした。その頃NHKでやっていた「ヤダモン」というアニメがあって、主人公の髪型がちょうちょになるという発想に強く惹かれたんです。大好きなアニメでした!

ヤダモン|番組|NHKアーカイブス

NHKのアニメって、エンディング後に視聴者からのファンアートが流れるんです。当時の私は、それを見ながら「下手だな~」「あ、これうまい!」なんて思っていました。主人公に忠実なイラストこそが正義で、素晴らしいと思っていたんです。でも、ある日、私の中で大事件が起こります。

アニメの絵柄とはまったく違うけれど、ヤダモンの髪型の「ちょうちょ」をちゃんと表現した、美しく個性的なイラストが流れてきたんです。描いた人のセンスで新たな魅力が加わった「ヤダモン」で、私は本当に衝撃を受けました。

当時の私は、いくら描いても本物そっくりに描けないもどかしさを感じていました。完璧に描けたかもと思っても、なぜか色あせて見える。だけどあのイラストを見て、本物を真似しなくてもいいんだ、自分らしさを加えて描けばいいんだ、ということに気づいた瞬間でした。

ネクシー
ネクシー

小さい頃のこの発見は今思えば大きいよね

経験しないとなかなか培われないからねぇ

ぽち
ぽち

そこから私の絵のスタイルは変わっていきました。好きなものに自分らしさを加え、「魔改造」するお絵描きへと進化したんです(笑)。お絵描きを通して、自分の好きなラインや顔の雰囲気、頭の中のイメージを形にする練習にもなりました。

そして、年月を経て、お絵描きの2Dからあみぐるみの3Dへと進化してきたんですね。そんな私の昔話でした。

私の作品作りの原点はこんなところにありましたが、皆さんのクリエイティブのルーツはどこにありますか?好きなものや影響を受けたものについて、良かったら教えてください(*^-^*)

作品作りを通して、それぞれの『自分らしさ』が見つかりますように。

コメント